食       
 大高菜とは知多郡大高村(現名古屋市緑区大高町)に由来する。栽培は江戸時代にはじまったといい、漬菜の一種である。旬は12月から1月頃で、当地の雑煮の具である餅菜として使用されたり、野沢菜の様に漬物にして食す。地方史研究家のバイブルである江戸期に著された「尾張名所圖繪」にも「大高菜」は紹介されている。その丈は3~4尺(1メートル)程に育ち、嘗ては天秤棒につるして売り歩いている「圖」も記されている。大高菜の茎は太いが柔らかく食することができる。市場流通はまれで、純粋種は極めて少なく、家庭菜園などで細々と生産されている(ミツバチ等によって交配してしまう為)が、守って行きたい伝統野菜である。名古屋蕉門の第1人者井上志朗は「大高やここ菜の花のよしの山」と謳っている。
 
       
大高菜 大高菜売り(名古屋名所図絵) 籐竹飯